FMのライブ番組のエアチェック・テープ

FMのライブ番組のエアチェック・テープ

FMのライブ番組のエアチェック・テープ

エアチェックというなつかしい言葉があります。むかしカセットテープ全盛の頃、FMの音楽番組も多かった頃、FM放送をカセットテープに録音することをこのように呼びました。

 

当時は、新譜が出ても、数ヶ月遅れくらいで、FM番組で一枚のアルバムの内、一曲を抜かして全部放送されたりしていました。一枚のLPがオモテウラで40分から50分くらい。時間的制約と、アルバムの売れ行きに対する影響の面から、そのようになっていたのだろうと推測します。

 

その他にも、有名アーティストのライブ音源もかなり放送されていました。BBCとか、キングビスケット・フラワー・アワーとか。これらのライブは、放送局できちんと扱われて、海賊盤ではなく、正規のライブとして放送されていましたので、音質もよく、貴重なものが多かったです。

 

あるいは、日本のミュージシャンなら、スタジオライブというのもありました。

 

当時は、高校生でしたので、お金もなく、レコードもあまり買えず、ひたすらカセットテープに録音していました。そのテープが大量にあります。

 

ただ、問題は、カセットテープが、強度の問題から、120分テープは、切れやすいといううわさがありましたので、90分テープとか、60分テープに録音していたということです。放送時間よりも、片面が短い時間でしたので、途中で切れてしまいます。ずっと張り付きで、あいだのアナウンサーの語りの部分でひっくりかえすというわざもありましたが、巻き戻しの時間とか、いろいろと問題もありました。

 

結局、面倒なのもあって、オートリバース・デッキを使っていました。これも、聞きなれない言葉と思いますが、カセットテープのヘッド部分が、自動的に180度回転して、カセットをひっくりかえすのと同じ状況になるというものでした。

 

ただ、当然ですが、ヘッドが回りますので、そのあいだ、短い時間ですが、録音が切れます。また、ひっくりかえったヘッドは、微妙に音質が変わります。今にして思えば、120分テープなり、VHSテープなりにまるごと録音しておいて、それをCD-Rにでも焼いてしまえば、一番よかったということになりますが、当時は、カセット以外の選択肢がありませんでしたので、このままずっとこのメディアでやっていくものと考えていました。

 

それでも、当時のカセットが数百本は、ありそうです。そろそろ、それらのテープをCD-R化する作業を考えなければなりません。

 


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